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北欧に夏が来た!スウェーデンの夏至祭
突然北欧のスウェーデンの首都ストックホルムに、旦那さまと息子くんの3人で移り住むことになった私「もちこ」が、魅力的なスウェーデンの日常や文化などなど、リアルな北欧暮らしをお届けします。
暗く長い冬を終え、スウェーデン人が待ちわびていた、太陽がまぶしい夏が近づいてきました。この時期の目玉といえば、やはり夏至祭(ミッドサマー)です。スウェーデン全体が夏の訪れを喜び、盛大にお祝いします!
夏至祭のメインイベントは「マイストング」
スウェーデンでは6月19日から26日の間の土曜日が夏至祭(祝日)となり、この日は至る所でイベントが行われます。夏至祭イベントのメインはなんといっても「マイストング」と呼ばれる大きな柱を会場となる広場の中心に立てること。「5月の柱」を意味するこの柱は豊穣のシンボルで、色とりどりの花々やモミの葉などで美しく飾られています。
大きなイベントでは20メートルを超える長さの柱を大勢で立てることもありますが、自宅の庭先に数メートルの短いものを立てることも。柱を垂直に立てた後は、その周りで民族衣装を着た人々とともに、楽器が奏でるスウェーデンの民族音楽にあわせてフォークダンスを踊り、お祭りを盛大に盛り上げます。
観光客も集まって盛り上がるダーラナ地方
夏至祭で特に有名なのはダーラナ地方。ストックホルムから車で4時間ほど北上したところにある木彫りの馬が有名なエリアですが、特に夏至祭の時期は各地から多くの観光客が詰めかけ大盛り上がり!私もダーラナ地方にあるレクサンドという町の夏至祭に参加しましたが、晴れわたる空の下、柱の周りを大勢で囲んで踊るのはとても気持ちのよいものでした。ちなみにフォークダンスの定番曲の中に「小さなカエル」というユニークな歌詞のものがあるのですが、そのメロディは私たちもよく知っている「クラリネットをこわしちゃった」と同じもの。なぜ同じメロディかはわかりませんが、なんだか親しみがわいてきますよね。
夢の中で将来の伴侶に出会えるかも?
夏至祭のイベントに行くと、若い女の子たちが花かんむりを頭に飾っている姿をよく見かけます。その花かんむりは女性たちが手作りしたもので、夏至祭の夜に7種の花を摘み枕元に置いて寝ると、夢の中で将来結婚する異性に会えるという言い伝えがあるのだそうです。でも花を摘んでいる間は一言も口をきいてはいけないのだとか。私も若い時に試していたら、主人が夢に出てきたのでしょうか。
夏至祭の後は1か月間のサマーバケーション
夏至祭を過ぎるとスウェーデン人のサマーバケーション時期が始まります。スウェーデンで働く人たちは、6月から8月までの間に約1か月の夏休みをとることが一般的。オフィスや学校はもちろん、街中のお店やレストランも1か月間お休みするところをよく見かけます。夏至祭は、そんな楽しい夏休み時期の始まりを喜ぶ気持ちもあるのかもしれません。